刃が入る部分の加工
刃をあてがい、墨を付けます。小口にもつけたほうが手鋸で切りやすいです。
では、墨に沿って手鋸で切っていきます。
切るときはクランプなどでつかんでおくと楽に両手で切ることができます。
切り目が入りました。
切り終えました。最後の止まりの部分は切れ目を入れる前に木工錐で穴をあけておくと作業が楽です。
私は忘れていたので何回も鋸目を入れて切れ端を取り除きました。
実際に刃をはめてみます。
手で刃が7割8割ほど入るようになったらあとは柄のお尻の方を木槌などで叩いて入れていきます。
ここで完全に柄を入れ込んでおきたいので柄を入れる前に桂を中子に通しておいてから柄を入れて少しずつ柄と桂を同時に入れていきます。
完全に入れば今度は目釘を入れる穴をあけていきます。
今回使う目釘、というか普通の鉄くぎは長さ150㎜、太さ約5㎜の所謂5寸釘と呼ばれるものを目釘代わりに使おうと思います。
釘の太さが5㎜なので4㎜の錐で開けていくのが良いと思うのですが、今回の刃の既存の穴は一つしか開いていない上にかなり大きめな穴だったので新規に目釘穴をあけていくことにします。
なので、木部分だけでなく刃そのものにも穴をあけていくことになるので、鉄鋼用の錐を使って開けていきます。
目釘は今回2か所にしたいと思います。
刃の中子(刃の柄に入り込んだ部分)の長さ、幅に気を配りながら中心に穴が来るように印をつけたら
穴が開いたのでここに釘を通します。
次に釘の飛び出た部分をカットします。
切りっぱなしのままだと、釘が抜けてくるので切った部分を玄翁で叩いて潰します。
あとは紙やすりで表面をきれいに整えたら、クルミ油を塗って終了!
追記 この後柄のお尻の方に穴開けて鹿の革紐を通してみたらぐっとモデルに近づきました。
完成品
まとめ
いかがでしたか?
今回は写真にあまり収めていなかったのですが、名栗加工はかなり試行錯誤してようやく納得のいく仕上がりになりました。
肝心の薪割りの方も自分がいつも使っているspf材の端材程度は難なく割ることができました。
自分の焚き火に使う分には事足りますね。
少し自分の手には太すぎる感じもしますが、名栗加工のおかげかすっぽ抜けるような心配は感じられませんでしたね。
本家の鉈は3万円くらいするので、作ってよかったと思います。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございます。
また次回の記事で。
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